深夜にケーブルテレビで「吉田類の酒場放浪記」をよく見ますが、ずーっと気になっていたことが。
関東圏で「やきとり」と暖簾がかかっていても、焼鳥ではなく焼きとんの店だということ。
昔から話には聞いてましたが、焼鳥もメニューにあるんだろうと、スルーしてましたが、最近そんな話題になり、誰も答えを知らなかったので調べてみました。
「焼鳥」と「やきとり」は違う⁉️
「焼鳥」はその名の通り、鶏肉および鶏の内臓を焼いたものを指しますが、「やきとり」は牛・豚・鶏などの内臓を塩やタレなどで味付けし焼いたものと広辞苑などの辞典で定義されています。
地域によっては馬の内臓を焼いたものを「やきとり」と称していたり、串に刺さずに鉄板で焼いたものも「やきとり」とする地域もあります。
どうして「やきとり」になったのか?
江戸時代までは肉食が禁じられていましたが、野鳥や鶏の肉は例外的に食べられていました。江戸時代には野鳥や鶏肉を串に刺し焼いた「焼鳥」が誕生し、普及したそうです。
明治時代になり、西洋から肉食文化が流入、牛乳などの需要も高まったことを背景に、職にあぶれた下級武士の受け皿と、空き家になった武家の江戸屋敷跡地の有効利用のため、明治政府が酪農を推奨、一気に牛や豚が普及しました。
これまで食べられてこなかった牛や豚の内臓を普及させるために串に刺して売るようになりましたが、その形状が焼鳥に似ていたため「やきとり」と呼ばれるようになったというのが通説です。
焼いた内臓を串で取って食べたから「焼き取り」と呼んだという説もあります。
第二次世界大戦後の闇市で全国的に普及したようで、その地域で何の肉がよく食べられていたかによって認識が変わったんでしょうね。
大阪で「肉」というと牛肉を指しますが、関東では豚肉を指すのと同じことですね。
関東だけかと思っていましたが、日本全国様々な「やきとり」があったのは衝撃でした。
色んな「やきとり」を食べてみたいです!